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dance with Dono

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2012年 10月 29日

タレント犬

タレント犬ではなく、ただの家庭犬のダダ。草原を走っている時の幸せそうな顔!
タレント犬_f0146384_1912824.jpg

さて、子役のオーディションに、沢山の子供が応募した話を、先ほどラジオで言っていた。最近の子役さん達、本当に上手。子役養成所で、色々とお勉強しているらしい。

犬も、タレント犬養成をうたうレッスンを受けている犬達、結構多い。




うちでは、犬の福祉を考えているとうたっている処もある。

・・・つまり、あのサーカスの犬、サーカスの動物にどうしてもつきまとう、やらされている「可哀想な」動物、というイメージを払拭する必要があるからなのだろう。

いや、家庭犬の場合、子役と同じで、決して無理矢理やらせるトレーニングをしているわけではないだろう。いまでは、ご褒美ベースで犬をトレーニングする事がちゃんと出来るし、そうじゃないと、動物愛護の観点から問題があると、飼主はちゃんとわかっているだろう。



なのに、撮影があって、吠える事を要求され、その為に「犬に可哀想な経験をさせた」飼主に連れられていたそのタレント犬は、異様な叫び声をあげ続けた。その可哀想な経験以来、その叫び声をあげるようになったというのだ・・・。

精神を病んだ、飼主はそうは言わなかった。でも、私にはそう見えた。私は、自分に出来る事を少しだけやってみた。少しだけ落ち着いた。

ドノは子犬の頃、やはり異様な声を上げる犬の声に怯えた事があった。彼は廻りの犬の様子を、とっても気にするのだ。イケイケ犬や、ワガモノ顔犬のその様子を敏感に感じ取るらしい。

そのドノには、そのタレント犬の叫び声はとっても異様だったのだろう。(だって確かに異様だったし。)ケージに入ってその犬が泣き叫ぶ様子を見ていた彼は、ケージから出ると、その犬のところへまっすぐ走っていって、あろう事か、その犬を突っついた。


ドノはやってはいけない事をした。私が、その精神を病んだ犬の居る場所で、きちんと彼を管理しなかった。私の落ち度だ。私は飼主には謝って、ドノは私から叱責を受けた。人社会に暮す犬は、理不尽な事でも受け入れざるを得ない事もある。


しかし、

TVや映画の撮影の為に、犬の精神に異常をおよぼすような事が行われたとしたら、飼主は、それを止められなかったのか?制作者が犬の事を知らないで、犬に悪影響をおよぼすような事を提案したら、それを断るのは、飼主、あるいは犬の事をきちんと理解しているはずの、タレント犬登録プロダクションなのではないかと思う。

犬を守る事ができるのは、飼主だけだ。

そうじゃなければ、タレント犬、なんと不幸な。


追記
これはタレント犬だけの事ではない、フリースタイルも同じ。アジリティも、ショーも、服従訓練競技も、K9ゲームも、ハンティングもハーディングも、ポリスドッグも軍用犬も、介助犬ですら、犬と一緒の活動は、みんなおんなじ。

Welfare 福祉を忘れてはいけないと思う。

by saika_divo | 2012-10-29 19:20 | いいたい放題


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