ドノには、最初から
ブリッジアンドターゲットの方法を使うつもりだった。しかし、最初のスワレには、準備は間に合わなかった。
なので、むしろ、ディヴォに「
ソウソウソウソウ・・・・」を使ったのと同じようなBnTの使い方だ。あらかじめの条件付けもなく、御褒美もない。あるのは私からの「
エスエスエスエス・・・・」の言葉と、物理的な接触と、そして解除する時の褒め言葉。しかし、この褒め言葉も、条件の後付け。
結果としては、8月の終りからスワレを教え始め、最初は物理的な強制力を使ったものの、約一月ほどで、彼は、何しろ、パニックになりかけの時の「スワレ」のコマンドには、非常によく反応するようになった。
暫くすると、例えば電車に遭遇した時には、自ら「スワレ」の姿勢をとるようになった。その後、「フセ」を教えた後は、ボーダーコリーらしく、電車を見送る時などは、自分から「スワレ」の後、「フセ」の姿勢で注視するようにと変化した。
彼にとって、この姿勢が、精神を落ち着ける為に役にたつ姿勢になったのだと思う。
もちろん、最初の「スワレ」の後、「
エスエスエスエス・・・エス」の条件付けを何度も行った事、また、日常的に電車を見る度に「スワレ」そして「
エスエスエスエス・・・エス」は言うまでもない。
「
エス」の後には必ずしもトリーツなどを与えていなかったが、11月ごろ、来日中の
アティラ・スクカレク氏からの助言に従い、トリーツで強化を行った。