散歩の帰り道、ちょっと遅くなったので、道路工事が始まっていた。おそらくガス管の取り出しかなにかなので、工事自体は大掛かりではないが、小型のユンボ(シャベルカー)が、音をたてて動いていた。
工事は道路を渡った向こう側。一方通行の狭い道なので、工事車両のすぐそばを通らなければならない。
工事の音は、既に聞こえていたので、道路を渡る前に、ドノに説明する。
「ドーちゃん、あれはユンボがお仕事中。脇を落ち着いて行くからね。」
半年前だったら、ここでもう既に彼は落ち着きを無くしていた。
しかし、この時は、しっかり前を向いて、ユンボに向かって道路を渡った。
差し掛かったところで、ダダと並んで必死に歩くドノに向かって、IB「
セクセクセクセク・・・・・・・」。抜けたところで、TB「
エクス」。
ドノは、笑顔で振り返った。「ぼく、できましたぁ〜!」
成長したのだな、と、感慨。